さて、今週の為替相場を振り返ってみたいと思います。今週は、米国独立記念にはじまり、各国政策金利発表そして週末の、米国雇用統計とイベントが多い週でした。結果としては、さらに円安が加速した週になり、円安に対する口先牽制がちらつくものの、ほとんど市場は反応せず、粛々と円安一方向に動いています。そろそろ、政治的不安定さから株式市場も軟調になるタイミングですが、こちらも、ほとんど影響を受けずに株価は上昇しています。
7/2 日銀短観はこれまでと変わらず、円安へ。
7/3 米国独立記念日まえで。動きが少なかったにもかかわらず、
ユーロ円167.2円を記録
7/4 ムーディーズ日本格上げ報道で一時、円買いに。ドル円122.2円レベルまで。
7/5 英およびEU政策金利。英は0.25%UPの5.75%。EUは据え置き。
トリシェ総裁のコメントに注目が集まったが、利上げ時期までのヒントはなく市場反応
は少なかった。
7/6 雇用統計は予想を上回ったものの、ドル買いは一時的なもので動きは限定的。
ユーロ円がさらに最高値更新し168円記録。また、カナダドルが強含みカナダ円
117.5円付近へ上昇。
ただ単に、円安が加速した週になった。2月末から比べてみると対円で
豪ドル 90円 → 105円 (15円 17%up)
NZドル 80円 → 97円 (17円 21%up)
EU 150円 → 168円 (18円 12%up)
カナダ 100円 → 117円 (17円 17%up)
など、軒並み15%前後の急上昇です。新興市場も動揺で、円がじゃぶじゃぶあふれこみ、各国での投資活動に流れ込んでいます。そのため、各国ともにマネーフロー下げるために政策金利が上昇し、債権金利も向上。ここ数ヶ月の引き締め効果が出るのは2~3ヶ月先でしょう。これと重なり、8月以降、福井総裁退任までに2回もしくは3回は実施されるであろう利上げと重なると、はじめて、この一方向の動きが抑制・巻き返すのだろうと考えています。プラダ合意水準を割り込むほどの円安、中国の影に隠れていますが、ここ最近での中国製品のトラブルを考えると、中国輸出が抑制され、いつ、矛先が日本に向けられるかわかりません。
特定の地域に限定されていない、世界規模のバブルのようなものだとすると、”蛇口”と揶揄される円が引き締められれば、しぼむのが必然かと。あとはいつ来るかが問題なだけで先送りになれば、なった分だけ、混乱が大きくなるというだけのことと思っています。北朝鮮による地政学リスクの演出など特殊要因がなければ、年末から、翌春にかけて実現するのではと思います。こういった意味では、冷戦再開かと思われる、米国とロシアのやり取りがありました。もし、防衛ミサイル交渉が決裂し、ロシアが欧州に向けてミサイル配備となると、EU圏での地政学リスクは急上昇します。それに今年は、なぜか、豪国との軍事同盟強化がありました。
なにが、いつ、どこで混乱を演出するかわかりませんが、せめて、地政学的なリスクではなく金融的な要因であってほしいですね。
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